Thursday, December 16, 2010
とにかく急速に英語の技能をあげなければいけないマサ少年はNHKのラジオ英語会話を始めることにしました。
同じNHKでは、基礎英語や続基礎英語も放送していましたが、マサ少年はそれらではなく、英語会話を選択しました。
これに関しても面白いエピソードがあります。
マサ少年の18歳当時はCDプレーヤはもとより
ラジオと録音装置がセットになったものなどはありません。
ラジカセが世に登場するのはそれからしばらくたってからです。
その当時の録音装置はオープンリールのテープレコーダーという機械です。
ラジオはICラジオです。
マサが買ってもらったラジオは短波放送も入るSONYのIC11という機種です。
なぜ短波放送かというと当時受験生に大人気であった「大学受験ラジオ講座」が短波で放送されていたからです。
テープレコーダーはやはりSONYです。
当時最新鋭の機材で SONYソニオマチック5という
小型ながら5号リールのテープまでかけられるものでした。
このラジオとテープレコーダーを接続コードで結んでラジオの音を直接録音するのです。 マサ少年は、まさにこの機材を利用して、NHKラジオ英語会話を録音してみます。
このラジオ番組を担当していた先生は松本 亨という偉い先生でした。
後から知るのですが、その当時は「戦前からアメリカに渡り、相当な苦労をして英語を体得された」ということだけが松本先生情報でした。
この番組は朝6時台に始まります。
マサ少年は夜更しの朝寝坊という「勉強が苦手な高校生や浪人生」に多いパターン
の子どもでしたから、朝は苦手でした。
そこで、タイマーをセットして、自動的に録音ができるようにしていたのです。
さて、いよいよラジオ番組を聞きます。
テープレコーダーのスイッチを入れ、再生するとそこから流れてきた最初の音は
“Early You.”です。
「おお。そうか。朝早く起きている人に対して、早いですね。=Early ですね。といっているのだと思って感動していました。」
そして、松本先生の英語がそれまで聞いていたどの英語の先生よりもネイティブスピーカーの音と変わらない素晴らしい音であったことに感動していました。
最初のレッスンに登場する英文のいくつかは今でも覚えています。
“I wonder where I am.”「どこにいるのかしら」
“I’m afraid I’m lost.”「道に迷ったみたい」
“I’m sorry. I’m a stranger around here.”「すみません。私も土地の者じゃないので」
それから毎日、感動が後押ししてくれたことと、必要性の二つの大きなモチベーションの流れが私の後押しをしてくれました。
3,4日が過ぎて、英語のスピードに耳がなれ初めて来た頃、最初の台詞“Early you.”が違って聞こえたのです。
それは、“How are you?”です。
アレッ! そうか、挨拶か。“How are you?”だと。
この衝撃もガツンとマサ少年の体に響きました。
正確な音と抑揚で表現された“How are you?”という表現は生きていると思いました。
英語は日本語とは全く違う音を持つ言語である。音こそ英語の命だと、初めて確信をしたマサ少年でした。
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