Saturday, January 15, 2011
マサが通った専門学校(松本 亨学校)は渋谷の宮益坂にありました。渋谷郵便局の手前でした。マサは、渋谷と吉祥寺を結ぶ井の頭線の西永福という場所で生活を始めました。
渋谷までは15分の距離です。閑静で快適な居住空間でした。ただし一軒家の中にあったいくつかの部屋を数名で間借りしていたのですが。その分誰彼とも仲良くなれて寂しい想いはしませんでした。
さて、専門学校の授業が始まりました。マサは「絶対一生懸命」と心に決めていましたので、すべてに積極的に行動していました。
多くの授業が一年生にはインプットを中心とした授業でした。理事長の森タカノブ氏の授業では日常会話表現をインプット(覚える)授業でした。
1日目にオリエンテーションがあり、3ページ分位を覚えてくるという宿題がでました。マサは真剣に覚えました。しかり、それは自分なりの覚え方でした。
授業当日、タカノブ氏が“Does anyone want to recite?”(誰か発表したい人は?)と聞きます。
マサは当然手を挙げました。マサが当たります。なぜなら、誰も手を挙げなかったからです。
一通りの発表後、タカノブ氏は、こう教えてくれました。
1.発表というのは、ただ読めば良いわけではない。
2.意味を理解して、感情をこめろ。
3.英語で感情を込めると、音にはイントネーションやリズムがつくんだ。
4.それらをバランスよく、スピードをも考えて発表する。
5.それがreciteだ。
と教えてくださいました。
(実際はクソミソに言われたのですが、その学校では英語だけでの指導ですから、幸にもマサ少年はまだそこまで英語が聞き取れなかったので、クソミソ気分にならずに済んだ。別の言い方をすれば、十分に通じなかったということです。)
とにかく、その時間以降、マサ少年は暗記と暗誦をすることに徹底して頑張るようになります。
その練習方法は......
1.覚えるべき範囲の日本語訳を全部頭にいれる。
2.意味を理解したら、テープを聞きまくる。
(当時は今は無き「ラジオカセットテープレコーダー」別名「ラジカセ」という機材で録音されたテープを聞いていました。これが何かわからない人は調べてね。)
3.聴くときはいつでもどこでも聴くために、縦25cm、横40cm、奥行5cm位で重さが5kgのラジカセを持ち歩いて聴く。
4.テープと全く同じ速度、同じ発音になるまで繰り返し練習する。
5.発音をするときには、口を鏡に映して、どの音を出すのにはどんな口の形や舌の動きをしたら良いのかをチェックする。
6.台本(教科書)を見ないでも、途中からでも言えるようにする。
他のどの教材を覚えるときでもこの方法を実行しました。
今考えると凄いです。
Sラーニングというように、自然に聞き流す方法などで話せるようになるには1年間も聞いてなければいけないかもしれませんが、この方法では短期間に相当の量の英語がインプットされます。
覚えるということ、外国語をインプットするということの基本はここにあるということです。
これで半年もしないうちに150ページほどの会話本を3冊、20ページほどの短編を1冊、丸暗記しました。それに加えて、我々の間でヒットだったのは、Nancy と Georgeというストーリー物、そして、松本先生が第二次世界大戦中にカリフォルニアで捕虜生活を強いられていたときの実話に基づく、Helen and Iというストーリー物の2冊、合わせて6冊の本をほぼ完全暗記したのですから、そのインプット量は相当なものです。
特にNancy and Georgeは今でも相当部分を覚えています。(続)
http://twitter.com/MasamiAsai/
0 件のコメント:
コメントを投稿