2011年1月29日土曜日

続・暗誦で身につく力

Saturday, January 29, 2011

暗誦はinput 作業です。
Nancy and Georgeのように文化背景まで知ることができる
教材もあります。
インプット(input)をしたら
アウトプット(output)もしなければいけません。

outputは出来る限り“リアリティー”がある環境の中で
実施することが重要になります。
そのために、ストーリーがある会話物はドラマ化・
寸劇化(dramatize)をすることがもっとも楽しく
練習する方法だと思います。

特にNancy役とGeorge役になっていれば、
それこそRomeo and Julietのような役どころなので、
どきどきしてドラマ化した劇(dramatization)ができるので、
結構みんなからうけていました。

また、場面ごと英語を覚えるので、その場面に自分が
置かれたときに条件反射で適材な表現が口をついて
出てくるようになります。

しっかりと覚えて、覚えた後も使っている表現は、
かれこれ35年以上たった今でも、
条件反射と同じように口からでてきます。

認知科学では、これを「自動化した状態」といいます。
もちろん英語全てが自動化して身についているわけではなりません。
ある限られた条件において「自動化」という作用が発生しているのですが、このくらいになるまで確実にinputし、幾度もoutputと検証を繰り返さなければいけません。

Nancy and George」に登場して、
今でもマサが使う表現の一部

What do eggs have to do with age?
「卵と歳にどんな関係があると言うの?」
「卵と歳って関係ないでしょ。」

I can’t put my finger on it yet.
「まだ、確実なことはいえないけど。」
「まだ、確証をつかんだわけではないんだけど。」

He is burning the mid-night oil.
「やつは遅くまで何かに没頭してる。」
「夜なべをしてるぜ。」

Are you still up?
「まだ、起きてるの?」
「また、寝てないの?」

This may not be a right time to ask this.
「今、言ってよいのかどうかわからないけど。」
「今、言うべきか迷うけど。」

It’s the bottom of seventh inning.
(野球用語)「7回の裏」

George is at bat and Nancy is in the stand.
(野球用語)「ジョージの打席です。ナンシーはスタンドにいます。」

The line drive off the George’s bat came like a bullet into the stand
and hit Nancy.
(野球用語)「ジョージのバットから放たれたラインドライブは弾丸のようにスタンドへ飛び込みナンシーを直撃しました。」

How can you be so tolerant with him?
「どうしてそんなに寛容になれるの?」

I’ll never be able to forgive him.
「彼を絶対に許せないわ。」

皆さんも、英語会話のトレーニングをしている時期は、
その教材の人まとまりの単元をすっかりと暗唱(暗誦)
できるようになるまで、徹底して暗記をしてください。

そうすることで、ご自身の英語力が「ぐ~んと」伸びることを
保証します。

ご自信のレベルと目的に合わせれば、教材はどれでも構いませんが、
最良の教材の一つはラジオ英会話などNHKのラジオものが
良いと思います。
「ラジオ英会話」「やさしいビジネス英語」などはお勧めです。
テレビ教材はあまり全体を暗記するようには作られていません。


See you Next Saturday.

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2011年1月22日土曜日

暗誦で身につく力

Saturday, January 22, 2011

会話教材、Nancy and George Catholicの家庭に育ったNancyProtestantの家庭のGeorgeとの恋愛物語です。

同じキリスト教であっても宗派の違いは、当時のアメリカでは人種差別問題と並んで大きな社会問題でした。

若い2人が困難を乗り越えて行く、ある意味、
Romeo and Juliet
ハッピーエンドバージョンというところです。

出だしのナレーションは次の通りです。

マサの記憶のポケットから出しますから、もしも、違う点があれば、コメントにてご指摘ください。
ただし著作権の問題が有りますから、名前は意図的にイニシャルにしています。

N, 17, is the only child of Mr. and Mrs. Wil-. 
George, 18 is the oldest son of Mrs.Mac-.
They live in Middle town, USA.

One morning, in the William’s home.

Mrs. M.   “Eat your egg, Nancy.”
Nan.       “Oh, Mother. Must I”
Mrs. M.   “You always like them, didn't you?”
Nan.      “I know.
But I'm going to be 17 next month.”

と、まあこんな内容で始まります。

当時のアメリカの日常生活を通して、文化背景を理解しながら英語表現を体得するようになっています。

今とは違いアメリカの生活と日本の生活との圧倒的な差をしっかりと認識しながら言葉を学ぶ。

英語はアメリカを理解する道具(コミュニケーションツール)だと言う、
当時の言語学習の指導方針が見えていますね。

異文化理解はこのようなストーリー仕立ての暗誦という単純ではあるけれどかなりハードな作業を通して身につけられることが、暗誦の一つのメリットでしょう。
この行動を進化させていくと、英語ドラマの実施ということになります。
そうなると異文化をしっかりと理解しなければ、台詞に感情を加えることはできませんね。

さてその文化理解という視点で一つ問題です。
「ナンシーはなぜ卵を食べたくないと言ったのでしょうか?」

これはナレーションとナンシーの台詞から類推できます。
ナンシーは来月17歳になります。ですから、この段階では16歳ですね。

映画「サウンドオブミュージック」にも
I am sixteen, going to be seventeen.
という歌があるように、16歳、17歳の女の娘の気持ちはとても微妙です。
また、英語世界では、sweet sixteenという大きなパーティがあるほどの重要な年齢です。
まぁ、世界的にもお年頃の年齢です。ですから、shapepostureには思いっきり気を使いたいという気持ちの表れと、「もう子どもじゃないんだから」という気持ちの現れでしょう。
このような解釈をinterpretationと言って、台詞を言う感情の入れ具合をどうするかを決定する要素になります。

余談ですが、みなさんはティーンエージャーという言葉をお使いになりますか。英語のスペルはteenagerです。日本語に翻訳すると「10代」ということですが、英語では何歳から何歳だと思いますか。

teenがついていますから、答えは、
thirteen, fourteen, fifteen, sixteen,
seventeen, eighteen, nineteenです。
さて、ここまで書いて発見したのですが、
sixteenteenのちょうど真ん中です。

これも面白いですね。
女の子にとって16歳はとっても重要な年齢なのですね。

では、このコーナーでは次週土曜日にお会いしましょう。

2011年1月15日土曜日

「暗誦をするとは」

Saturday, January 15, 2011
マサが通った専門学校(松本 亨学校)は渋谷の宮益坂にありました。渋谷郵便局の手前でした。マサは、渋谷と吉祥寺を結ぶ井の頭線の西永福という場所で生活を始めました。
渋谷までは15分の距離です。閑静で快適な居住空間でした。ただし一軒家の中にあったいくつかの部屋を数名で間借りしていたのですが。その分誰彼とも仲良くなれて寂しい想いはしませんでした。
さて、専門学校の授業が始まりました。マサは「絶対一生懸命」と心に決めていましたので、すべてに積極的に行動していました。
多くの授業が一年生にはインプットを中心とした授業でした。理事長の森タカノブ氏の授業では日常会話表現をインプット(覚える)授業でした。
1日目にオリエンテーションがあり、3ページ分位を覚えてくるという宿題がでました。マサは真剣に覚えました。しかり、それは自分なりの覚え方でした。
授業当日、タカノブ氏が“Does anyone want to recite?”(誰か発表したい人は?)と聞きます。
マサは当然手を挙げました。マサが当たります。なぜなら、誰も手を挙げなかったからです。
一通りの発表後、タカノブ氏は、こう教えてくれました。
1.発表というのは、ただ読めば良いわけではない。
2.意味を理解して、感情をこめろ。
3.英語で感情を込めると、音にはイントネーションやリズムがつくんだ。
4.それらをバランスよく、スピードをも考えて発表する。
5.それがreciteだ。
と教えてくださいました。
(実際はクソミソに言われたのですが、その学校では英語だけでの指導ですから、幸にもマサ少年はまだそこまで英語が聞き取れなかったので、クソミソ気分にならずに済んだ。別の言い方をすれば、十分に通じなかったということです。)
とにかく、その時間以降、マサ少年は暗記と暗誦をすることに徹底して頑張るようになります。
その練習方法は......
1.覚えるべき範囲の日本語訳を全部頭にいれる。
2.意味を理解したら、テープを聞きまくる。
(当時は今は無き「ラジオカセットテープレコーダー」別名「ラジカセ」という機材で録音されたテープを聞いていました。これが何かわからない人は調べてね。)
3.聴くときはいつでもどこでも聴くために、縦25cm、横40cm、奥行5cm位で重さが5kgのラジカセを持ち歩いて聴く。
4.テープと全く同じ速度、同じ発音になるまで繰り返し練習する。
5.発音をするときには、口を鏡に映して、どの音を出すのにはどんな口の形や舌の動きをしたら良いのかをチェックする。
6.台本(教科書)を見ないでも、途中からでも言えるようにする。
他のどの教材を覚えるときでもこの方法を実行しました。
今考えると凄いです。
Sラーニングというように、自然に聞き流す方法などで話せるようになるには1年間も聞いてなければいけないかもしれませんが、この方法では短期間に相当の量の英語がインプットされます。
覚えるということ、外国語をインプットするということの基本はここにあるということです。
これで半年もしないうちに150ページほどの会話本を3冊、20ページほどの短編を1冊、丸暗記しました。それに加えて、我々の間でヒットだったのは、Nancy と Georgeというストーリー物、そして、松本先生が第二次世界大戦中にカリフォルニアで捕虜生活を強いられていたときの実話に基づく、Helen and Iというストーリー物の2冊、合わせて6冊の本をほぼ完全暗記したのですから、そのインプット量は相当なものです。
特にNancy and Georgeは今でも相当部分を覚えています。(続)


http://twitter.com/MasamiAsai/

2011年1月8日土曜日

英語「虎の穴」スタート

Saturday, January 8, 2011

マサが「松本亨高等英語専門学校」での生活がスタートします。

ここから始まった本格的な英語学習は、英語を身につけようとしている皆さんのヒントになれば良いと思っています。

もちろん、当時と現在の学習環境やツールが大きく変わっています。
進化しているものもあれば、退化して消滅してしまったものもあります。

大切なことは、「良い物は良い」、たとえ消滅してしまったものでも、「良い物は良い」と考える姿勢です。

それ以上に押さえておくべきは、勉強や研究の前提としてのモチベーションと強い意思が肝心であるということです。

松本亨高等英語専門学校は文部科学省が認可をした学校法人ではありませんでしたが、集う先生たちは歴史を変えようという気合が入っていました。日本の英語教育を創り上げるという熱意に燃えたぎっていました。

2年制の専門学校で、1年目に英語でもコミュニケーション力の基盤をしっかりと身につけ、2年目はその力を伸ばすために、ディベートなど高度なトレーニングをしつつ、海外の大学のリベラルアーツの授業のように一般教養や時事問題などを学びます。もちろんすべて英語で行われます。

We, as students of Toru Matsumoto Higher School of English Language, will be able to hear, speak, read and write English as well as well-educated native speakers of English language.
という文が目立った「宣誓書」を録音させられました。(これは数カ月して英語の発音がどのくらい伸びたのかを確認するためのものでもありました)

ただネイティブスピーカーと同じにではなく、「高等教育を受けたネイティブスピーカーと同じレベルの英語力」を身につけるということですから、まるで英語の「虎の穴」です。

実際にその通りのトレーニングがここから続きます。

その1は日常生活のなかにおいても英語以外の言葉は使ってはいけないということでした。
その2は英語で会話ができない友達はいらないということでした。
その3は英語以外のメディアを遠ざけるということでした。
これらを完璧に守ることは実際生活情不可能ではありましたが、それに近い状況はすべてやっていくという生活がスタートしたのです。

これは実は難しいことではありませんでした。そして3週間もしないで英語で夢を見るようになり、3ヶ月後にはマサ少年でさえハワイのLocalに現地人と間違えれる程度にはなるのです。

では、そこでどのようなトレーニングが行われていたのでしょうか。その一つひとつを次週から紹介していきます。